なぜウールは心地よいのか──日本毛織(ニッケ)の素材研究・環境配慮の取り組みから、衣服の見え方が変わる まとめ記事
気づけば、身体になじむように心地よく、ずっと着ていたくなる。
見た目も綺麗で肌触りがいい。
長く着ても疲れない。そんな一着には、理由があります。
繊維そのものの構造。原料となる羊毛(ウール)の品質。そして長い時間をかけた素材研究。
日本毛織(ニッケ)は、ウールと向き合いながら、時代と共にその可能性を広げる取り組みを続けてきました。
この記事では、ウールという素材の理解が深まる研究や取り組みを紹介します。
ウールが「環境素材」と言われる理由

環境にやさしい素材というと、新しい技術から生まれた素材を思い浮かべる人も多いかもしれません。
けれど、ウールは昔から使われてきた天然繊維です。羊から生まれ、役目を終えれば自然へ還る。
その性質を示す研究の一つが、海水中での生分解性の実験です。
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ウールは海水中で生分解する! ~ 海水中での生分解性の実験結果 ~
長く使えることも、サステナブルの一つのかたち

ウールは自然に還る天然繊維であるだけでなく、長く大切に使うことができる素材でもあります。
持続可能な素材として見直されている理由の一つです。
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ウールのサステナビリティ - 環境に優しいファッションの未来
良いウールはどのように生まれるのか ウールの品質を支える認証制度

ウールの品質は、繊維そのものだけで決まるわけではありません。
羊が育つ自然環境。牧場での飼育管理。生産過程での品質へのこだわり。そうした背景が、ウールの質に大きく影響します。
その品質を守るために、ウール原料段階の認証制度が設けられています。
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ZQ(ジーキュー)メリノウールとは?“人と地球にやさしい”エシカルウールの先導
環境への配慮。動物福祉。生産過程の透明性。
こうした基準を満たした羊毛だけが、認証を受けることができます。素材の背景を知ると、ウールの見方も変わります。
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大学との共同研究 心地よさを支える基礎物性

素材の研究というと、少し遠い世界の話に感じるかもしれません。
けれど、その研究が最終的に影響するのは、私たちが日常で着る一着の心地よさです。
日本毛織では、大学や研究機関と連携しながら、ウール素材の可能性を探る研究が進められています。
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快適さと丈夫さを両立する独自素材開発

ウールは人にも地球にもやさしい素材として知られていますが、耐久性を高める研究も進められています。
メリノウールにナイロンやポリエステルを組み合わせた製品「NIKKE AXIO」も、その一つです。
軽さ、丈夫さ、快適性。研究の積み重ねが、日常の着心地へとつながっています。
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快適性× 丈夫 「NIKKE AXIO 」メリノウールの魅力
素材は、使われたあとも続いていく

服は、買った瞬間に価値が終わるものではありません。
着続けられ、役目を終え、また別の形へと活かされていく。ウールという素材には、そうした循環の可能性があります。
日本毛織では、衣料品を回収し、資源として循環させるプロジェクトも進められています。
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ウールの可能性は、衣服の外にも広がっていく

羊毛は、衣服になるだけの素材ではありません。植物を育てる力にもなる。
国産ウールを肥料化して活用し、ワインづくりにつなげるサーキュラーエコノミーへの取り組みも その一つです。
素材の価値は、思いがけない場所へと広がっています。
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NIKKE WOOL WINE ~“ウールの肥料”を撒いてワインを作る~
素材の良さを伝え、未来を紡ぐ

ウール素材について、知識を楽しみながら学べたら。
日本毛織では、「ウールラボ」を全国各地で開催し、ウールの良さを伝え広げる活動をしています。
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世界の羊毛産業とのつながり

ウールという素材は、一企業だけで成り立つものではありません。
羊毛生産国や研究機関など、世界の産業が連携することで支えられています。
その中心となる国際団体がIWTO(国際羊毛繊維機構)です。その年次総会が、39年ぶりに日本で開催されました。
日本毛織は、日本羊毛産業協会の一員としてその準備と運営に参画しました。
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ウールの国際団体IWTOの年次総会が、39年ぶりに日本で開催されました
素材を知ると、服の見え方は変わる
服は、見た目だけで選ばれるものではありません。
どんな素材から生まれ、どんな時間を経て形になっているのか。その背景を知ると、一着の服の見え方は少し変わってきます。
自然から生まれ、研究によって磨かれ、循環の中で受け継がれていく素材。ウールという素材の魅力は、そうした積み重ねの中にあります。
その背景が、日々の服の心地よさにつながっています。

