衣料品回収・循環プロジェクト「WAONAS」
NIKKE 1896を運営する日本毛織株式会社(ニッケ)は、持続可能な社会づくりに貢献するため、使わなくなったウール衣料品を回収・再生し廃棄ゼロを目指す、「服から服」への循環プロジェクト「WAONAS」をスタートしました。
衣料品の課題
持続可能な社会の実現に向けて、衣料品業界では大量廃棄が大きな問題となっています。
新規供給衣料品は年間79.8万トン、そのうち約6割に相当する48.5万トンが廃棄されています。

衣料品回収・循環プロジェクト「WAONAS」とは
ウールの衣料品は丈夫で製品寿命が長く、生分解もする環境にやさしいものですが、「WAONAS」は回収したウール混の衣料品を原料の状態まで戻し、再び糸から服へと蘇らせる日本初の取り組みです。
これまで取り組んできたリサイクルを発展させて「服から服へ」と循環再生させる環境に配慮した新しい取り組みです。
WAONASの循環アライアンス構想

循環アライアンス構想は、メンバー企業・学校と流通・製造のグループ各社でアライアンスを結び、メンバーから回収した使用済衣料品を原料として、ふたたび衣料品として再生し循環させる事業構想です。
アライアンスメンバー全体で循環の輪をつくることで、回収量・納期・品質のばらつき等のリスクを分散し、かつ循環型社会の実現に向けた技術を供給し、環境保全活動の推進を目指しています。
事例 - 卒業性の制服から新たな制服をつくる「想いの循環」
駒場学園高等学校とパートナーシップを結び「制服から制服へ」と循環させる実証実験に取り組みました。卒業生から譲り受けた制服を原料の状態にまで戻し、その原料を糸にして新たな生地をつくり新入生の制服に再生することに成功しました。
卒業生から新入生に制服とともに母校への想いをつなげてほしいという「想いの循環」もかなえた日本初の取り組みです。
NIKKE 1896の考える「WAONAS」
NIKKE 1896では、ウールの衣服を作り販売する活動を通じて、「衣服に愛着を持って大切に永く着る」ことを推奨しお客様にご提案しています。
大切に着た衣服が着られなくなった後も、ただ捨てるのではなく、新しく生まれかわることができたら環境にもやさしいですよね。
NIKKE 1896でも今後の取り組みとして、衣服の循環を実現する「WAONAS」の活動を、皆様とご一緒に形にしていきたいと考えています。