ZQ(ジーキュー)メリノウールとは?“人と地球にやさしい”エシカルウールの先導役
みなさんは衣服を購入する際に、衣服に使われている生地がどんな素材で作られたものか、どこで採られた素材なのか、意識していますか?
もしくは、どんな素材を身に纏いたいですか?
コットン、リネン、ウール、シルク、数ある天然繊維の中でもウールに注目し、環境にとてもやさしいZQ(ジーキュー)メリノウールについて詳しくお伝えしていきます。
環境問題や企業活動に倫理観を強く求められる昨今、環境立国ニュージーランドの考え方に大きな注目が集まっています。
ニュージーランドの人口は約500万人、一方で羊の数は3千万頭近く、5倍から6倍羊のほうが多い計算になります。
そんなニュージーランドでは元来、羊毛生産農家は、何世代にもわたって羊の健康を第一とする飼育管理や牧場の水質、土壌などの環境保全を実施してきました。牧羊業を子々孫々と継承するために必要不可欠だからです。
例えば、生態系に影響が無い様、羊の群れが川を渡るとき、水が濁らないよう配慮がなされます。また、動物愛護の観点から、羊には風雨、風雪を避ける木々や、日陰の確保が義務付けられています。
こうした羊毛生産農家の日々の努力を、最終のマーケットのユーザーに客観性をもって伝えたい、と考えました。
一方で、良いものを長く大切に使いたいと思う最終ユーザーは、自分の使う製品が誰の手を経てつくられたのか、その成り立ちを知りたいと考えました。
そのようなきっかけで、羊毛生産農家と最終ユーザーのそれぞれの想いをつなぎ実現するための取組として、「ZQ」という認証システムを2006年にスタートさせたのです。
「環境を守る」、「動物を慈しむ」、「社会的な義務を果たす」といった観点で作成されたチェックシートに従い牧羊を行う農家をZQ生産農家として第三者機関が認証を行います。
認証を受けた牧場で生産されるZQウールは、競売を通さずZQパートナーと双方の納得のいく値決めをして契約が交わされ、最終ユーザーの手に渡ります。
その契約期間は複数年となるケースが多く、将来を見越した先行投資や原料の安定確保が可能になります。
このように、牧羊業者から最終ユーザーに至るまで人から人へ、想いをつなぐ、サスティナブルかつトレーサブルな、透明で平等なものづくりが実現します。
みなさんも是非、環境にやさしいZQメリノウールを選んで着てみてはいかがでしょうか。
ZQ(ジーキュー)ブランドパートナー
ZQ Natural Fibre | Product (discoverzq.com)
ZQというネーミングには、IQ+EQ=正しい判断をし、皆とうまくやっていくという意味が込められています。
その背景には、人間らしく知恵を使い、動物や自然環境と共存をしていくという、古来よりニュージーランドの土地に根付き受け継がれている考えがあります。
今やZQメリノウール原料を求める声は後を絶たず、考え方を共にするパートナーシップ企業を介して広まり、世界中に影響を与えています。
NIKKEは2007年からパートナーとして参加し、子供達への教育活動のサポートや、ZQの取組みに賛同する世界中の企業へ生地を提供する活動を通じてその価値を広める活動をしています。
現在は、「ZQRX」と銘打つ、再生農業への取り組みを通じたさらなる進化を目指し、日々の挑戦が行われています。
ZQメリノウールのWEBサイトはこちら
Ethical & Regenerative Wool | ZQ & ZQRX Merino | The New Zealand Merino Company (discoverzq.com)