ウールの国際団体IWTOの年次総会が、39年ぶりに日本で開催されました。~ ニッケは、日本羊毛産業協会の一員として、総会の準備・運営に参画 ~
日本毛織株式会社(通称社名ニッケ 大阪市中央区 以下当社)は、39年ぶりの日本開催となったウールの国際団体IWTO(International Wool Textile Organization)の年次総会に参加しました。
今回は「ウールの輝かしい未来に向けた日本の伝統と革新」をテーマに、さまざまなテーマのセッションが開かれました。
IWTOは、羊毛の国際取引に関わる世界的な業界団体として1930年に設立されました。メンバーは産毛国の農場主やトレーダーを始め、世界中の紡績・織物メーカー、卸売、アパレル、小売など多岐に渡ります。
IWTOは、ウールに関する科学的研究や啓発活動、知識の共有を通じて、サステナブルな未来を目指しています。
今回で92回目となるIWTOの年次総会は、 5月16日(火)~18日(木)の 3日間にわたり、京都市のホテルオークラ京都で開催され、当社は、ホストである日本羊毛産業協会の一員として、総会の準備・運営に積極的に参画しました。
今回のテーマは、「ウールの輝かしい未来に向けた日本の伝統と革新」。
総会のセッションでは、近年の主要テーマである持続可能性の追求に加え、ウールが健康に与える好影響について最新の研究成果に基づいた報告が行われました。
日本からは、当社がメンバーである「日本ウールサステナブル委員会」の活動報告や、当社の出前授業「ウールラボ」、新商品「ウールデニム」の紹介などが行われました。
<当社グループ社員の登壇セッション>
■ 5/16(火)“Japanese Wool Heritage and Innovation(日本のウールの伝統と革新)”
登壇者:株式会社ニッケテキスタイル 常務執行役員 麻河典生
フォーマルな重衣料が主な用途であったウールの活躍の場を広げるために開発した「ウールデニム」と「NIKKE AXIO」を紹介しました。
ウールデニムは、ウールの上質感やドレープ感とデニムのカジュアル感が融合した全く新しい感覚の商品で、展示された商品には、多くの参加者が興味を持ち、感想を述べ合う姿が見受けられました。
■ 5/17(水)”Young Wool Professionals(ウールの若きプロたち)“
登壇者:株式会社ニッケテキスタイル 小川裕理
これまでに3,000人を超える学生に、身近な制服を通じてSDGsについて考えるきっかけを作り、同時にウールの良さを伝えてきた当社独自の出前授業コンテンツ「ウールラボ」を紹介しました。
実験道具を会場に持ち込み、ウールの消臭実験ではIWTO会長に生徒役をしてもらうなど、体験型のプレゼンテーションを行いました。
■ 5/17(水)”Sustainability Session(サステナビリティセッション)“
登壇者:日本毛織株式会社 常務執行役員 金田至保
自身が会長を務める「日本ウールサステナブル委員会(JWSC)」の設立趣旨と、サステナブルな繊維であるウールの価値を広く発信するため、7社7団体が協力して出展した展示会(サステナブルファッションEXPO)でのウール啓蒙活動について紹介しました。
また、当社独自の活動であるサーキュラーエコノミーを意識した羊毛肥料や、それを使って育てたブドウ由来のワインなどを紹介しました。
ウールには一般消費者の皆様がまだご存じない、様々なメリットがあります。このような国際会議の開催が、皆様にウールの価値を知っていただく機会の一つとなっていくことを願っています。
■NIKKE 1896は日本毛織創業の地「神戸」から、ウールの“やさしさ”を発信
もっと多くの人にウールの良さを知っていただきたい。
そんな思いでウールの専門店「NIKKE 1896神戸店」は、神戸旧居留地大丸神戸の隣47番地に店を構えています。
心地よいインナーや、上質なセーターなど、最高級のウールウェアをご提供し、皆様の日々の生活をより豊かにするお手伝いをさせていただいております。
是非一度足をお運びください。