NIKKEのSDGs活動:「ウールラボ」で未来を織りなす
今回は、NIKKE 1896が所属する日本毛織株式会社 衣料繊維事業本部のSDGs活動を少しご紹介させていただきます。
日本毛織株式会社(ニッケ)は、自然の恩恵を受けた素材である「ウール」の総合メーカーとして生まれ、日本の繊維産業とともに発展してきました。
私たちは、より安心で安全な持続可能な未来へ向けて地球環境の保護・保全に寄与し、掲げた未来を実現する人財を育成することをSDGsの目的としています。
その一つが、独自の環境教育プログラム「ウールラボ」です。
「ウールラボ」とは?
ウールラボは、私たちニッケ衣料繊維事業本部が展開する独自の環境教育プログラムです。
私たちの社員が学校に出向き、実験を交えながら繊維の知識や衣服の取り扱い方を教えるというものです。
家庭科の学習指導要領に準拠した授業内容が特徴で、地球への思いやりにあふれた人材育成のための活動として行っています。
授業では、綿・ポリエステル・ウールの特徴や適切なお手入れ方法を実験やクイズを交えながら体験的に学びます。
また、後半では廃棄衣料の問題や途上国で働く縫製ワーカーの労働環境問題、マイクロプラスチックによる海洋汚染問題に焦点を当て、学生服を通じてSDGsを自分ごととして考えるきっかけを提供しています。
ウールラボの成果
2019年の活動開始以来、累計で5000名以上の方々に受講いただき、経団連が運営するホームページ「企業等の教育支援プログラムポータルサイト」にも、この取り組みが掲載されています。
教師や生徒さんからは「身近な制服を題材に繊維やSDGsについて学べるところが有難いです。」「丁寧にお手入れし、長く大切に着て、未来のために取組んでいきたいです。」といった声を多数いただいています。
ウールラボは、ウール由来の先端素材やハイブリッド素材の開発を行ってきた120年以上の歴史ある企業から学べる衣生活×SDGsの授業です。
学生服やお気に入りの一着の長持ちの秘訣を学ぶことが地球や環境のためにもつながるのではと思っています。
かぎりある地球の資源を大切に活かし、子どもたちがこれからも笑顔で生きる世界、そんな未来へとバトンをつなげていけると良いですよね。
ニッケは、これからも「Weaving for the Future ~未来を織りなす~」をスローガンに、SDGsを意識した経営活動を展開し続けます。