ウールコートのお手入れ方法!オーダーコートを永く綺麗に着るために

気品高いウールのオーダーコート。
唯一無二の、自分だけの特別なコートは、できるだけ永く綺麗に着たい。

ウールコートの上品さを保つには、お手入れが欠かせません。とはいえ、お手入れはそれほど難しいことではありません。

そして、長く綺麗に着るために大事なのは着用後のお手入れだけでなく、着用時にも意識して欲しいポイントがあります。

愛着の持てるウール洋服の魅力をお伝えしている我々NIKKE 1896が、”いつまでもお気に入り"を実現するための、メンテナンス方法についてお伝えいたします。

今回は、ウールコートを永く綺麗に着るためのお手入れ方法と、最後に我々が日ごろ行っているメンテナンスサポートについてもご紹介します。

ウールコートを綺麗に保つには着方も大事

ウールコートを綺麗に保つには着方も大事

ウールコートが劣化したな…と感じる要因として、毛玉や毛羽立ち、型崩れ、汚れなどが挙げられます。

着用後のメンテナンスと共に、毛玉や毛羽立ち、汚れを防ぐための着用時のケアも大事なのです。

これらを対策していれば、永く綺麗にウールコートを着用できます。

着方を意識するだけで、驚くほど永く着ることが可能になります。10年、20年、憧れの一生もののコートを実現しましょう。永く着るためには、着る人にも少しの努力と工夫が必要なのです。

たとえば、コートの襟元や袖口につく皮脂汚れは、後に黄ばんで劣化を早めます。

マフラーや、襟のあるセーターやシャツなどを使用し、出来るだけ肌が直接コートに触れないよう対策するなど、おしゃれを楽しみながらも汚れを防ぐ工夫も大事です。

金具や凹凸の多い鞄、ざらざらとした表面の化学繊維のリュックサックなど、コートとの摩擦を起こしやすいものは避けた方がよいでしょう。天然皮革の滑らかなレザーや、つるつるとしたタッチのナイロン製の手提げ鞄がおすすめです。

ウールコートの正しいメンテナンス方法は?

ウールコートの正しいメンテナンス方法は?

➀型崩れ防止策

まず、帰宅後などはコートの肩幅に合うハンガーにかけるようにしましょう。

できれば立体的なハンガーが好ましい。コート重さが肩の一部に集中すると型崩れの原因になるため、立体的なハンガーを使用して重さを分散させる必要があります。

オーダーコートは体のラインに合わせて立体的に縫製されているため、薄型のハンガーでは型崩れを起こしてしまいます。コート用のハンガーは、型崩れ防止のため肩先に最低でも3cm以上の厚みがあります。肩に沿ってゆるやかに湾曲しているタイプを選ぶようにしてください。

そして、ポケットに入れたままにしているものも必ず取り出します。

定期入れや、小さな財布などはコートのポケットにいれがちですが、重みで変形してしまうこともあるため、ハンガーにコートを掛ける際に必ずポケットの中は何も入ってない状態にしておきましょう。

➁毛玉や毛羽立ち対策

ウールのコートというと、表面の毛羽立ちや毛玉が気になった経験がある方も多いのではないでしょうか。

着用時の毛玉や毛羽立ちの発生は、ふっくらと暖か味のある冬のウールコート、滑らかで毛足の長い冬のウールコートにはどうしても避けられない症状です。

着用時の生地やカバンとの擦れが原因であることが多く、永く着るためには毛玉を防ぐケア、毛玉ができた後のケアも必要です。

毛玉の原因となる着用時のこすれ、摩擦をゼロにすることは不可能ですよね。身体が動くたびに動作を制限するのは窮屈な気分になりますし、スマートさにも欠けます。対策するとすれば、サイズ感や、擦れの原因となる鞄です。また、やはり着用後の「アフターケア」が大事になります。

~オーダーコート、フィット感はほどほどに~

コートの下にジャケットや厚手のセーターを着ることも多い冬。オーダーだからといってコートをタイトに作りすぎると生地同士の摩擦を助長し、毛玉の原因を作ってしまうことがあります。

特に腕と身頃部分の摩擦は、歩いて腕を振るたびに生地同士が擦れるので、タイトにしないほうがコートの場合は長持ちします。

前述した鞄については、生地との擦れがある肩掛けタイプは毛玉の原因となるため、上質なウールコートを着る際は手提げのタイプがおすすめです。

~着用後はブラッシングがお勧め~

着用時の摩擦によってできる毛玉や毛羽立ちに対して有効なのがブラッシングです。

実は、コートを長く着るためにはこのブラッシングがとても大切。

ハンガーにかけた状態で、絡まった表面の繊維をならすイメージで一方方向に毛並みに沿ってブラッシングを行いましょう。

毛玉や毛羽立ちの緩和に役立つブラッシングですが、実はほこりや細かな食べ物のくず付着を取り払う役割も併せ持ちます。特に食べくずの付着やスープなどの飛沫は虫食いの直接的な原因にもなりますので、注意が必要です。

屋外で一番外側に着用し、脱ぎ着も繰り返すコートは、汚れや付着しやすいため、着用後には簡単にブラッシングすることを習慣づけましょう。

~目立つ毛玉ができてしまったら~

毛玉はどうしてもできてしまう場合があります。

その際は、表面に浮いた毛玉を取り除きましょう。

手でつまむ、はさみで切る、毛玉取り機、などの方法がありますが、いずれの方法でも、深く刈り過ぎないように、できるだけ表面部分を取り除くように意識すると、生地が薄くなることを防ぐ効果があります。

何度か同じ個所の毛玉取りを繰り返すと、表面に浮いた繊維が取り除かれて、次第に毛玉ができにくくなります。

➂ウールコートを長持ちさせる正しい保管方法

ハンガーにかけた後ブラッシングが終わったら、今度は保管の方法に気を付けましょう。

保管で気を付けるポイントは、主に以下の通り。

  • 乾かしてからしまう

雨や汗で湿気を含んだ状態でクローゼットへしまわないようにしましょう。

  • 直射日光に当てない

特に夏場に直射日光が当たる場所で保管しないようにしましょう。

  • 防虫対策も忘れずに

長期保存の際は必ず防虫剤と一緒にしまいましょう。

それぞれについて解説していきます。

ウールコートケアクローゼット
  • 湿気を飛ばしてからクローゼットにしまう

着用後、ブラッシングが終わったら風通しのいい場所で湿気を飛ばしてからクローゼットへ収納しましょう。

湿気を多く含んだ状態でクローゼットへ収納すると、カビや型崩れの原因になります。

寒い冬であっても知らないうちに汗をかいています。雪や霧雨でも湿気を含むことがあるでしょう。

そういった汗の湿気などをそのままにしておかずに、必ず簡単に室内干ししてから収納しましょう。

  • 直射日光に当てない

強い直射日光の差し込む窓際や蛍光灯のすぐ下に長時間晒されると、変色する場合があるからです。

また、紫外線によって繊維自体が劣化する恐れもあります。

できるだけ日の当たらない日影となっていて、かつ湿気の少ない場所に保管するようにしましょう。 

  • 防虫対策も忘れずに

冬シーズンの現在はコートが大活躍ですが、春の衣替えの時には、防虫対策が重要です。

せっかくのお気に入りのオーダーコートも虫食いができてしまっては台無しです。必ず防虫剤と一緒に保管しておきましょう。近年は無臭タイプの防虫剤が一般的になっているので、独特の防虫剤の匂いを気にする必要もありません。

シーズン終わりの保管前には、クリーニングに出しましょう。ブラッシングでは取れない皮脂汚れや細かな誇りを取り除いてから保管すれば、虫食いや黄ばみも防ぐことができます。

次のシーズンからも気持ちよくウールコートに袖が通せるでしょう。 

メンテナンスサポートでウールコートへの愛着が長持ち

メンテナンスサポートでウールコートへの愛着が長持ち

ウールやカシミヤの生地で仕立てたオーダーコートを永く綺麗に着るためには、お手入れが欠かせませんが、

特別なことではなく、少しの気遣いをウールコートに施して頂きたく思います。

NIKKE1896は、“つづく愛着”をテーマに、長持ちさせるための衣服のケアについてお客様にお話しております。メリノウールの素材特性について、ウール製洋服の日々のメンテナンス方法や、体型変化に応じたサイズのお直し等、永く着て頂くためのサポートをさせて頂きます。

すでにお手元にオーダーコートをお持ちの方、これから購入を検討している方は、ぜひ、我々にご相談ください。

可能な限りお客様に寄り添えるようにお話をお伺いし、お客様に愛着を持っていただけるような生地・スタイリングのご提案と共に、メンテナンスの方法についてご紹介・ご提案いたします。

NIKKE 1896神戸店へも是非お気軽にお越しください。

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