睡眠の質を高める“ウール素材”の秘密

日本人は、5人に1人が睡眠に問題を抱えていると言われています。

事実、2018年の経済協力開発機構(OECD)加盟国の全30か国のうち、15歳~64歳の平均睡眠時間は日本が一番少ないとのデータが出ています。

30か国の中でも、27か国は8時間を超えているのにも関わらず、3位のメキシコ(7時間59分)と2位の韓国(7時間41分)をおさえ、日本は7時間22分と群を抜いて短いことが分かります。

睡眠時間の国際比較

出典/OECD, Time use across the world 2018 

しかし、ただ長い時間眠れば健康になれる!…わけではありません。毎日心身ともに快適に過ごすためには、質の良い睡眠をとることが重要です。

睡眠の質は、睡眠時に着るパジャマやナイトウェアによっても左右されます。

忙しくて睡眠時間が確保出来ない…。そんな人はナイトウェアを見直す事も一つの手かもしれません。

今回は、睡眠の質を高める“ウール素材のナイトウェア”についてのお話です。

“睡眠”の大切さについて

睡眠”の大切さについて

睡眠は、心身健やかに日常を過ごすうえでとても大切な要素。ただ体を休めるだけでなく、心身の修復や脳の整理をメンテナンス時間でもあるのです。

質のいい睡眠は、私たちの体に以下のような効果をもたらします。

  • 疲労回復
  • 脂肪燃焼
  • 美肌効果
  • 免疫力アップ
  • 脳機能アップ
  • ストレス緩和

寝入りから約3時間の間が深い眠り(ノンレム睡眠)となり、脳も体も休ませることができるため、少なくとも3~4時間は睡眠をとる必要があります。

睡眠をないがしろにすると、集中力・注意力の低下、抑うつ状態の発生、常に残る疲労感等、様々なリスクを抱えることに。

身体・精神面の体調不良の原因が睡眠にあることも珍しくありません。

ウールは睡眠の質を高める天然素材

日に日に睡眠時間の確保が難しくなる現代。限られた睡眠時間をいかに質のいいものにするかが重要です。

質のいい睡眠を手に入れるには、ウール素材のナイトウェアを選ぶことが近道かもしれません。

近年アウトドアウェアの新たな選択肢として活躍しているウール。ウールが持つ天然の快適性が、アウトドアだけでなく我々の睡眠にも変化を起こします。

シドニー大学が興味深い実験を行っていました。若い成人17名を対象に気温17°C~22°Cの環境下でウール、ポリエステル、コットンそれぞれの素材のパジャマを着用させ、眠りにつくまでの時間を測定する実験というもの。

その結果、ウール素材のパジャマを着用時の方が4~10分以上早く眠りについたということです。

この実験で、ウール素材のパジャマは他繊維製と比べ、快適な睡眠をもたらすということが分かります。

引用:The effects of fabric for sleepwear and bedding on sleep at ambient temperatures of 17°C and 22°C. Shin, M., Halaki, M., Swan, P., Ireland, A., and Chow, C. Nature and Science of Sleep, Volume 2016, 22 April 2016.

ウールが睡眠の質を高める理由

ウールが睡眠の質を高める理由

なぜウールは快適な睡眠をもたらすのか。それはウール独自の特性に答えがあります。

それが以下の3つです。

  • 保温性
  • 吸湿性
  • 消臭性

ウールはクリンプと呼ばれる繊維の縮れがあるため、繊維の間にたっぷりの空気を含みます。

体積の60%が空気とも言われ、抱え込んだ空気の層が断熱材のような働きをみせます。

冬でも体温ですぐに温まるため、寒暖差の激しい季節でのナイトウェアとして最適です。

それでいて、暖かいだけでなく蒸れにくいのがウールの特徴。外の湿度に合わせて湿気を吸収・発散する調湿機能を持ちます。

その快適性から「呼吸する繊維」「着るエアコン」とも称されるほど。

汗も吸放湿するので、夏の夜でもべたつかず、涼しく快適です。寝汗を沢山かいてしまう…そんな方も安心ですね。

さらに、ウールは天然の防臭作用も持ち合わせています。においを吸収し、においの元となる菌の繁殖を抑制することで、いつでも清潔・衛生的に着用できます。

このような「冬は暖かく夏は涼しい・蒸れない・におわない」、ナイトウェアに求められる3つの要素を実現した唯一の繊維、それがウールなのです。

寝具にも「ウール」という選択肢
寝具にも「ウール」という選択肢

ナイトウェアの素材として非常に優秀なウールですが、それだけでなく寝具もウール製を選ぶと、さらなる快適な睡眠を得られます。例えば夏のブランケット。

高温多湿な日本の夏の夜。ポリエステルやアクリル素材だと蒸れていつの間にか蹴ってベッドの隅に…という経験をされた方も多いのではないでしょうか。

ウール製のブランケットは、蒸れずに涼しい上に快適な体温を保ちます。

睡眠において、羊は数えるものではなく纏うものに変わってきているのかもしれませんね。 

上質なウールで作り出す衣服と日常

ウール一筋120年、NIKKE 1896はお客様のライフシーンに寄り添い「心身共に快適で愛着が続く衣服」をご提供することを使命としております。

土に還るウールは“人と地球にもやさしい繊維。⾃然と⼈と⽺の営みの中で育まれた天然素材ウールの快適性は、人が地球環境と共に生きることのできる、未来の衣服の在り方を示してくれます。

今だけでなくこれからの未来も、時代に合わせながら、お客様に寄り添い続ける存在であり続けたい。快適で上質なウールで、お客様の健やかな笑顔に出会いたいと強く願っております。
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呼吸する衣服?身体を包んで守ってくれる? メリノウールの快適さの正体

『ウール素材が持つ奇跡の機能性・快適性、そして環境へのやさしさ』