『ウール素材が持つ奇跡の機能性・快適性、そして環境へのやさしさ』

 人にも環境にもやさしい素材「ウール」

上質な装いには『ウール一択』

ウールは高級服地に使用される天然繊維の代表格として知られていますが、それだけではありません。

 8000年もの昔から現在へと受け継がれ愛されてきた人にも環境にも優しい素材。

冬に暖かいだけでなく、夏は涼しく、汗をかいてもベタつかず、汚れにくく、細菌の繁殖を押さえて消臭する。多様な機能性を併せ持ち、多様な生活シーンに対応可能な唯一無二の繊維です。

 又、大量生産、大量消費の時代から「衣服を永く大切に着たいと思う時代へ」世の中は確実に変化しています。末長く愛用する事は、環境問題へも寄与し、衣服の破棄をも減らします。

SDGs17目標の一つ「つくる責任、つかう責任」に対してどのように向き合うべきか?

今、問われています。天然繊維であるウールは半年ほどで土中分解され、土へと還ります。環境にも優しいサスティナブルな素材。今回は奇跡の素材と言われる『ウール』について詳しくお伝えします。 

ウール素材・生地の歴史

ウールの歴史を紐解くと、中央アジアの牧羊に始まり、メソポタミア南部のカルディア人が刈り取った羊毛で毛織物を作った紀元前6000年頃へと遡ります。その後、古代エジプト、ギリシャ、ローマへと広く伝搬されました。日本でも古来から羊が干支に描かれ、江戸時代には火消しの羽織に使われてきましたが、明治時代に西洋のダンディズムが取り入れられたところから富裕層の為の装いとして現代へと受け継がれました。ウールは四半世紀の時空を超えて現代へと伝わった壮大なロマンを秘めた素材です。

日本人と羊の関わりは?
古来日本は羊とのつきあいは古く、十二支のなかに登場したり、江戸時代の火消しの羽織に使われたりと意外なところで関わりがありました。 

 

 衣服に最適なメリノウールとは?

もともと羊の毛はグレーや茶色でした。またごわごわした手触りのウールは、あまり着心地のよいものではありませんでした。

洋服のための最適なウールとはどのようなものでしょう。好みに合わせてどんな色にも染まり、肌触りのよいものだと考えられました。より白く、より細いウールを求め、長年の品種改良を重ねて出来上がったウールがメリノウールです。

メリノウールはきれいなクリーム色をしていて、平均で約20μmという太さ、これは人間の髪の毛の1/3の細さです。

スーツなど、多くの上質なウールアイテムにはこのメリノウールが使われており、きめ細かな光沢と、しっとりとした高級感のある手触りを実現しています。 

ウール素材・生地が持つ機能性・快適性

ウールは繊維の間に空気をたっぷり含む為、 まるで「空気を着る」ように断熱効果を発揮します。そのため、過酷な外気にさらされても、衣服内は急激な温度変化を防ぐことができます。冬の寒さだけでなく、高温多湿な日本の夏の汗冷えや、近年の異常気象による急激な気温の変化にもやさしく対応してくれるウール。その快適さは『天然のエアコン』と呼ばれるほどで、他の繊維にはまねのできない奇跡の快適性を備えています。

ウールの持つ吸湿効果によって衣服内のムレを防いだり、撥水効果によって急な雨もはじく機能的な素材として、身体にやさしく寄り添い、快適に過ごすための手助けをしてくれます。

ウール素材・生地の消臭性

ウールは冬場のルームソックスや登山用の靴下としても多く用いられ、しばらく洗濯をしなくても悪臭を放つことが少ない、消臭性にも優れた素材です。汗や皮脂などを細菌が分解する際に生じるアンモニアや酢酸の匂いの素を吸着し、消臭することで、周りの方々に不快感を与えません。心地よく快適な時間を過ごすための「気遣い」を身に着けることでもあるのです。

ウール素材・生地と社会貢献

ウールは私たち人間と同じく、最後は土へと還っていく素材です。衣服の大量生産大量消費が問題視される世の中において、ウールで作られた衣服をメンテナンスしながら長く大切に着るということは、衣服の廃棄を減らすための、地球に還元される『やさしさ』でもあるのです。上質で快適なウールを身に纏うことは、着る人の感性や品格を磨き、人生や心の在り方を豊かで実りのあるものへと導いてくれます。 

ウールの伝道師NIKKE 1896のミッション
OUR VISION

NIKKE 1896はウールの魅力を熟知する120年の歴史を誇る日本最大の毛織物メーカー日本毛織(ニッケ)が運営するウールウェアブランドです。私たちは『ウール素材の”やさしさ”を、多くの人に伝える伝道師となる』ことをミッションに掲げ、お客様に快適で上質なウールウェアをご提供することにより、”愛着が続く衣服文化”を実現します。私たちは、お客様の生活に寄り添う、「心身共に快適で愛着が続く衣服」をご提供することが私たちに課せられた使命であると考えています。そして、現在もこれからの未来も、時代に合わせながら、お客様に暖かく寄り添い続ける存在であり続け、お客様の沢山の笑顔に出会いたいと強く願っています。