メリノウールTシャツの取り扱い “上質”を保つケア方法
快適がつづくメリノウールTシャツ。正しくケアすることで、メリノウールの“上質”を永く保つことができます。
とはいえ、実は多くのケアを必要としない素材でもあります。素材の特性を知っていると、ケアのポイントを押さえることができます。
この記事を読んで、メリノウールでストレスのない快適な日常を手に入れましょう。
知る人ぞ知るメリノウールの機能性 詳しくはこちら複数の記事リンクからご確認ください。
『ウール素材が持つ奇跡の機能性・快適性、そして環境へのやさしさ』
さて、今回はメリノウールのやさしさ、魅力をおさらいしつつ、洗う際の正しいケア方法や洗濯方法について紹介します。メリノウールのつづく上質感と、「心身ともに快適」を実現するヒントをお伝えします。
大人の品格を保つためにも、是非、メリノウールを身に着けてみてください。
いつまでも着ていたくなる、メリノウールの魅力
メリノウールの魅力といえば、なんといっても上質感と快適性を併せ持っていることです。
蒸れない、匂わない、あたたかく涼しい、カジュアルなのに上質感がある、などなど挙げていくと切りがありませんが、これらのメリットを併せ持つ唯一の繊維がウールです。
冬の寒さ・夏の高温多湿といった日本の四季に柔軟に対応できるウール素材。繊維のスキマに空気を含んでいるため、まるで湿度調整機能付きの「快適な空気を着ている」ような優しい着心地を実現します。
中でも、特に上質なメリノウールでできたTシャツは、一度着ると手放せなくなります。
その快適性は天然のエアコンと呼ばれるほど。特にNIKKE 1896が扱う極上のメリノウールTシャツは、肌身に触れても全然チクチクを感じません。
これほどの機能が備わっていながら、多くのケアを必要としないメリノウールは、人々の日常生活を豊かに快適にしてくれる素材なのです。
メリノウールTシャツを大切に着るためのケア方法
快適性に優れたメリノウールTシャツ、特別なケアは必要ありませんが、できるだけ良い状態を保ったまま着るために、ケアのポイントを押さえましょう。
メリノウールは、一般的な洗濯方法で洗うと傷んだり縮んだりする場合があります。正しいケアを行えば、何年も変わらず着続けることも可能。ウールの伝道師による、正しいケア方法をお伝えしていきます。
■まずは洗濯表示を確認する
メリノウールTシャツ内にある洗濯ラベルを見て、表示マークを確認しましょう。
商品によってはラベルではなく、生地に直接印字してある場合もあります。洗濯表示には、手洗いなのか洗濯機で洗えるのかなどが分かるマークが記載されています。できれば生地の混率も見ておきましょう。
同じメリノウール製品でも、アイテムごとに扱い方法が変わります。洗濯表示のタブが疎ましくてつい切ったり取り除いたりする人もいると思いますが、洗濯表示はメリノウール製品それぞれの取扱情報ですので、必ず切り取る前に確認しておきましょう。
■メリノウールを洗濯機で洗う場合
洗濯機で洗えるメリノウールTシャツは、メーカーが推奨する方法で洗うのがベスト。
洗濯ネットを使用すると、衣服の痛みを軽減できます。洗濯中に起こる生地同士の擦れが起きにくいためです。洗濯ネットは、目が細かいものを。こちらも同様に摩擦が軽減されるためです。
■メリノウールTシャツを洗う際におすすめの洗剤
中性洗剤をお勧めします。ウールは人の皮膚と同様に主にタンパク質で構成されているため、アルカリ性に弱いことがその理由です。
ウール専用の洗剤というものもありますので、特に大切に手洗いする際に使ってみるのも良いと思います。
市販されているおしゃれ着用の洗剤は大半が中性なので、この条件を満たしています。白物用の塩素系漂白剤は使わないようにしてください。
■メリノウールを手洗いする場合
洗濯機で洗えないご出張や旅行中は、石鹸を湯船や洗面槽に貯めたぬるま湯に溶かして手洗いがおすすめです。
注意点は強く絞らないようにすること。生地が伸びて型崩れや破れの原因になります。
すすぎは掌でぎゅっと握った後、浴室に干しておきましょう。水が滴る場合も浴室なら安心です。
あたたかい季節であれば、綿のTシャツと異なり、早ければ一日後には乾きます。
1週間を超える海外出張時にはホテルで手早く手洗いできるメリノウールTシャツは、荷物を減らしたり現地での下着購入の手間も省けて、とても経済的なアイテムなのです。
Tシャツやパンツ、ソックスなどの下着をメリノウールで揃えると、快適なうえに出先での無駄な手間が省けてストレスを軽減できます。
30℃以下程度のぬるま湯に石鹸を溶かして軽く押し洗いします。汚れが特に気になる箇所はやさしくもみ洗いしてください。
30℃以上の水温で洗うと、メリノウールの繊維のうろこが開き、そこに摩擦が加わると生地が傷む場合があります。適度に水温を調整してください。
すすぎをしないと生地に洗剤が残り肌に影響を与える場合もあるので、最低一回は水を替えてすすぎを行います。すすぎの際も軽く押すようにして、優しくすすぎましょう。
あまり時間をかける必要はありませんので、汗や汚れを水液に溶かすようなイメージで手短に行いましょう。表面の毛羽立ちを防ぐためでもあります。
干す際は、ホテルではカーテンレールのバーや浴槽のふちに掛けるようにし、特定の箇所に負担がかかりすぎないように注意しましょう。自宅内であれば風通しの良い場所で太めのハンガーを使用するか平干しがベターです。
メリノウールTシャツを優しく洗う7つのポイント
上記でメリノウールの洗い方について紹介しました。洗濯機で洗う場合、手洗いする場合を踏まえて、メリノウールTシャツを大切に洗うためのコツをまとめてみました。
【洗濯機・手洗いともに】
1、熱いお湯は避ける ※水か、お湯の場合は30℃以下のぬるま湯が傷みにくいです
2、中性洗剤を使う ※ウールはアルカリに弱いため
【洗濯機使用時】
3、洗濯ネットに入れる ※生地が伸びたり、表面の毛羽立ちを防ぐ効果あり
4、タンブルドライは厳禁 ※痛みや縮みの原因になります
【手洗い時】
5、手短に押し洗いし、脱水は強く絞らない
6、最低一回はすすぎ洗いをし、伸びないように干す
※特に4は必須事項です。これだけは守りましょう。
※これらを一度覚えておくと、Tシャツだけでなく、他のウール製品にも応用できます。
※上級者は、家庭でカシミヤセーターも洗濯機で洗うことも
■自分で洗う以外の選択肢
忙しく、ケアにも気が回らない場合はクリーニングに出すことも良い選択肢です。時間をお金で買うことも多忙なビジネスマンには時に必要なことかもしれません。その際は、是非ウール素材であることを伝えてください。
ケアの間違いを防ぐことができます。一方で、少し手間でも自分で洗濯をすることで家族との会話が増えたり、素材に触れるだけで学ぶことも多いものです。思いもよらない良いことも起きるかもしれません。是非一度メリノウールを自分で洗ってみることをおすすめします。
■メリノウールTシャツは、実は毎回洗わなくても大丈夫
洗う時間がない場合や、たくさんの水を使えない環境下、例えば山の上などでも、ウール本来の機能で、においや雑菌の繁殖を防ぎ、洗わずに何日も着ることができます。着ているだけで環境変化から体を守ってくれるウールは、人工的に作り出すことが不可能な、複合的に機能を併せ持つ奇跡の天然繊維とも言われています。
毎回洗わないと気持ちが悪い方や、汚れが確認できる時には是非洗ってください。
“上質”は「服を大切に着る」優しさを兼ね備える
人々の生活を快適にする上質なメリノウール。正しいケアを施すことで「服を大切に着る」やさしさと愛着が育まれます。特別なケアを必要としないメリノウールですが、少しでも永く快適と愛着をもって着て頂く為に今回は正しいケア方法をお伝えしました。
メリノウールは、⾃然と⼈と⽺の営みの中で育まれた天然素材。愛着のあるものを永く着るということは、環境にも優しいということ。
メリノウールは、人にも地球にもやさしいことを発信し続けることで、我々NIKKE1896は、良いものを永く大切に着る衣服文化を支援していきます。