メリノウールとは?上質なウールの“優しさと温もり”

上質な繊維素材“メリノウール”をご存じでしょうか。過酷な環境下でも人々を快適にしてくれる、そして環境にも優しい繊維です。そんなメリノウールの優しさと温もりに包まれて、メリノウールはこれからの地球の未来を、そしてあなたの暮らしをより良いものにしてくれます。

■稀少な天然素材“メリノウール”を深く知る

メリノウールとは、オーストラリアやニュージーランドなどで数多く飼育されている「メリノ種」という羊の毛のこと。世界で3,000種類以上いる羊の中でも、その繊維の細さや白さが特徴で、ファッション衣料で広く採用されています。そんな実は身近にある繊維のお話です。

■ウールにも種類がある

ウールとは羊の毛を原料とした繊維素材。ウールの中でもメリノ種からとれるメリノウールは、高品質な素材として知られています。メリノウールの特徴は、なんと言っても繊維の細かさです。

一般的なウールよりも繊維が細いため、上質な艶感となめらかな肌触りを実現してくれます。直接肌に触れるインナーや靴下などにも使用され、多くのアウトドアブランドで重宝されています。 

■メリノウールの魅力

メリノウールは繊維の細さの他に、吸湿性が高いのが特徴。素肌に触れるメリノウールのインナーは、衣服内のムレを防ぎ不快感を軽減できます。さらに、保温性も高いため、冷たい外気から身を守ってくれます。

繊維表面が水をはじくため、綿のように衣服が濡れて体が冷えてしまう、いわゆる汗冷えが起きにくいというメリットも。メリノウールはタンパク質でできた天然繊維なので、最終的には土や海水に還るという環境面でも優れている点も特徴。人も地球も、私たちを温かく包み込んでくれるすごい素材です。

■快適さをもたらすメリノウール

吸湿性や保温性にも優れている他にも、防臭作用があるのも魅力。特に、テント泊をする登山などの「アウトドアアクティビティ」の場面でも重宝されています。ただでさえ荷物が多くなるアウトドアシーンで、少しでも荷物を減らしたいとき、メリノウール製のインナーがとても便利です。

また、昨今の在宅ワーク需要においても選ぶ人が多くいます。メリノウールの肌触りの良さや自然な温かさが、おうち時間をリラックスさせてくれるのです。どんなときでも「ストレスフリー」でいられると、心身共に余裕が生まれますね。

 

メリノウールってこんなにすごい!

「NIKKE AXIO」メリノウールは地球を飛び越え、宇宙へ!~

過酷な環境下における宇宙飛行士や宇宙旅行者のQOL(Quality of Life)向上を目指し、『究極のノンストレス・ウェア』として開発された「Space Life Comfortable」シリーズ。

シタテル株式会社と株式会社スノーピークが共同開発した宇宙船内服で、JAXAによる厳正な審査を通過し、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載する生活用品として搭載可能の認定を受けました。

そこで目下話題になっているのがメリノウールです!

「Space Life Comfortable」シリーズには、日本最大の毛織物メーカーである日本毛織(NIKKE)が独自開発したメリノウールをふんだんに使用した「NIKKE AXIO(ニッケアクシオ)※」が採用されています。

メリノウールの快適性、つまり、お風呂に入れない環境下でも匂いにくい、万が一火がついても燃え広がらないなど、過酷な環境下で人体を守ってくれる性能が自然に備わっているのです。 「地上と宇宙空間という場所に依存しない、ストレスフリーなアイテム」と紹介されており、まさに、過酷な環境下で過ごすこととなる宇宙飛行士や宇宙旅行者の心身の支えになる優しさと温もりの素材です。

※NIKKE AXIOは、メリノウールとフィラメントを特殊紡績で糸に加工したもの。ウールの良さを損なうことなく、強度やストレッチ性などの機能性を向上させています。

■気になるメリノウールのお手入れ

一般的なウール製品はケアが大変というイメージがありますが、山中や宇宙空間で何日も洗わない状況下でも着用されるメリノウールは、匂いの発生を抑えるなど、多くのケアを必要としません。

地上での日常生活においても、少しの気遣いで簡単にケアができます。洗濯をする際は、中性洗剤で、弱水流(手洗いコース・おしゃれ着コース)の設定で洗濯機に入れるだけ。洗濯ネットを使うと痛みも縮みも防ぐことができ長持ちします。注意は乾燥です。

乾燥機を使うと衣服の表面が荒れ、縮んでしまうこともあるのでNGです。それだけ意識していれば、特に面倒なケアをする必要はありません。メリノウール製品は汚れにくく・防臭性もあるから、洗濯回数も少なくてOK。経済的で、環境にも優しいともいえます。

■NIKKE 1896が大切にしている最高級のメリノウール「MAF(マフ)」 

NIKKE 1896では、そんなメリノウールをさらに快適に、チクチクすることもなく、上品な肌触りを実現するため、メリノウールの中でも特別な独自開発の稀少原料「MAF」を使っています。

繊維の宝石とされる、カシミヤにも匹敵する、時にカシミヤよりも細い12~17ミクロンという超極細のメリノウールのみを使用。

“最高の上質感”と“最高の着心地”を実現するためには欠かせない、NIKKE 1896が一番大切にしているメリノウール「MAF」は、ニュージーランドの牧場で人の手で大切に育てられます。

その開発ストーリーは80年代にまで遡り、時のニュージーランド政府からの依頼で共同開発をすることからはじまります。「人」と「自然」と「羊」の結晶と言える、人にも環境にもやさしい天然繊維、それが究極のメリノウールなのです。

※詳しいストーリーは是非NIKKE 1896サイト内でご確認ください

■新時代に必要なメリノウール 人は地球と共存できる

ウールは羊の毛でできたとっても機能的な天然素材、中でもメリノウールは上質な繊維素材ということが分かりましたね。合成繊維では味わえない「やさしさ」を体感できるメリノウールは、環境負荷の小さい完全カーボンニュートラルな繊維です。

ウールを大切に永く着ることは、地球環境へのやさしさにつながります。過酷な環境下でも活躍し、リラックスしたい場面でもあなたをサポートしてくれる相棒のような存在になる日がくるのも近いかもしれません。

どんなときにでも、ひとも地球もやさしく暖かく包み込んでくれる、“メリノウールを身に着ける”という選択肢があります。

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