神戸ファッションの歴史と「NIKKE 1896」の想い
“近代洋服発祥の地 神戸” ご存じでしたか?
「神戸ファッション」の歴史は深く、そこには神戸ならではの、地場産業の力がありました。上流階級の人達が多く住み、外国文化の入り口であった神戸で、高い技術をもって確立した神戸ファッション。その深い歴史を紐ときながら、120年の歴史を共に歩んだ「NIKKE」の歴史、「NIKKE 1896」ブランドの想いをお届けします。
神戸ファッションの原点
日本を代表するファッション都市“神戸”。まだ和装の時代にタキシードやビジネススーツなど洋装が注目され初めたのは、神戸港が開港した1869年のこと。
そして1973年、全国に先駆けて「ファッション都市宣言」を発し、ファッショナブルな街づくりが行われました。神戸がファッション都市として発展した背景には、地場産業の存在が欠かせません。
ファッションの歴史を動かすのは、いつだって“人”。時代に左右されない“本物”へのこだわりは神戸の街から生まれ、そこにはファッショニスタを魅了する理由があります。
高い技術を持つ神戸のハンドメイド
神戸港開港後、イギリス人のカペルが神戸の旧外国人居留地で洋服店を開いたことが神戸ファッションの始まり。神戸元町商店街に店をかまえる「柴田音吉洋服店」の初代社長である柴田音吉はカペルに弟子入りし、日本人初のテーラーとして開業しました。
初代社長は、当時の兵庫県知事である伊藤博文公のフロッグコートや、明治天皇陛下の洋服も手がける腕利きの技術者として知られています。
程なくして、多くの仕立て職人が神戸の街へ集まり、互いに切磋琢磨しながら技術を磨いていきました。
格式高い洋服を仕立てる技術の高さ、一人一人に合ったオーダーメイド技術の高さは、神戸のファッション産業を急速に加速させました。
ファッションは、一人一人に“似合う”ことが第一をポリシーに、人一人に合わせる技術力の高さが、「神戸ファッション」の地位を高めたひとつの要因といえます。
神戸ファッションとNIKKE 1896
神戸のファッションは、上品でエレガントといった特徴があります。トレンドに囚われず、値段に左右されない“良いもの”を上品に着こなす洋装スタイルが歴史を重ねながら確立されてきました。
NIKKE 1896は、神戸旧居留地47番に、2017年生まれました。神戸は近代洋装文化発祥の地でありながら日本毛織(NIKKE)創業の地でもあります。日本毛織創業以来、120年の歴史の中で培われてきたウール加工技術と独自のノウハウ、丁寧な仕立てが、多くのお客様に喜ばれています。
毛織物のリーディングカンパニー、NIKKEファブリックの魅力を、直接お客様に届ける場として、時代を越えて受け継がれてきた技術を、今までもこれからも、愛し続けられる一着を真心こめて提供しています。
NIKKE 1896の神戸スタイル
神戸港の開港と同時に、国内でイチ早く欧米文化を取り入れた先進的な街「神戸」。神戸ファッションの、“品の良さ”、値段に左右されない”良いものを身に付けるというブレない文化“は、NIKKE 1896が掲げる“つくられた流行で着飾るよりも、自分を高める装いの価値を伝えていく”という想いは同じです。
当時は上流階級の人々が多く住んでいた神戸。“本物を着る”ことで、人々のステータスにもなっていました。NIKKE 1896が仕立てるのは、ファッションが好きな人達のステータスを上げられるような“上質”なファッション。
“誰かと同じ”ではなく、“自分だけの魅力”を引き出す洋服。個々の着たい服を着る今の時代に、使い捨てのファッションではなく、永く着られるファッションを身にまとうことは環境面からも求められています。
奥が深い神戸ファッションの歴史
神戸ファッションの歴史は一言では決して語れません。ファッションの歴史が今も刻まれていくことで、より一層深くなり、未来へ語り継がれていきます。いつの日も人々を輝かせるファッション。NIKKE 1896は、歴史を大切に、そしてまた一人一人を輝かせるファッションを語り継いでいきます。