ウールがワインへ生まれ変わる。NIKKE WOOL WINEの取り組み
ニッケが取り組むサーキュラーエコノミーのひとつ、「NIKKE WOOL WINE」。
羊毛から生まれた有機質肥料「ラナリン」が、土を育て、ブドウを育てる。
そんなウールの循環をかたちにするこの活動も、今年で6年目。歩みを重ねながら、少しずつ深みを増しています。
今年も、こうべアグリパーク内のブドウ畑で栽培作業を行いました。
おいしいワインは、畑の手入れから
収穫に向けて、ブドウ畑ではさまざまな手入れが欠かせません。
日当たり、風通し、房の数、枝の伸び方。ひとつひとつの状態を見ながら、樹にとって最適な環境を整えていきます。
今年の夏も、神戸の畑ではブドウの生育を助けるための圃場作業が行われました。
作業内容は、先刈り、除葉、摘房、不良果除去 など。いずれもブドウの品質を左右する、大切な工程です。

羊毛100%の有機質肥料「ラナリン」が、土を育てる
NIKKE WOOL WINEの最大の特徴が、羊毛100%の有機質肥料「ラナリン」を使用していることです。
本来であれば活用しきれない羊毛を原料にしたラナリンは、土の中でゆっくりと分解され、土壌に栄養を届けます。
窒素やアミノ酸を含み、植物の生育を支える肥料として使うことができます。
羊毛は、自然に生まれ、自然に還る素材です。
その特性を活かすことで、羊毛を“繊維”としてだけでなく、“土を育てる資源”としても循環させる。
NIKKE WOOL WINEは、その考え方を実際の畑で形にしている取り組みです。

暑さの中で進む、夏のブドウづくり
ラナリンが土に力を与える一方で、ブドウの生育を支えるのは、畑でのこまやかな手入れです。
ブドウの生育は、天候の影響を大きく受けます。
今年の夏も厳しい暑さが続きましたが、畑ではブドウの状態を見ながら、必要な手入れを進めました。
ブドウは晴天を好む一方で、極端な高温や乾燥は負担になります。
そのため、葉や枝の状態を整え、果実が無理なく育つ環境をつくることが大切です。
一見すると同じように見えるブドウの房も、よく見ると成長の差があります。
房の大きさ、粒の付き方、色づき方…
畑ではそうした変化を見逃さず、必要な手を加えることで、収穫期に向けて品質を高めていきます。
いよいよ収穫へ。手摘みで一房ずつ丁寧に
夏の圃場作業を経て、9月にはいよいよ収穫の時期を迎えます。
NIKKE WOOL WINEは、ブドウを機械で一気に収穫するのではなく、手摘みで一房ずつ丁寧に摘み取る 作業を大切にしています。
ワイン用のブドウは、生食用のブドウに比べて粒が小ぶりなことが多いですが、そのぶん糖度が高く、ワインに向いた濃い味わいが詰まっています。
ブドウの甘みが酵母の働きによってワインへ変わっていきます。

ウールから土へ、土からブドウへ、そしてワインへ
NIKKE WOOL WINEは、単に「ワインをつくる」プロジェクトではありません。
本来捨てられてしまう羊毛を肥料として活かし、土を育て、ブドウを育て、最終的にワインとして結実させる。
そこには、ニッケが長く向き合ってきた素材循環の考え方が息づいています。
ウールは、服になるだけではありません。土の栄養となり、農作物を育て、食や地域の豊かさにもつながっていく。
そんな循環の可能性を、神戸の畑で少しずつ実践しています。
ニッケとしてウールの新たな価値を探りながら、NIKKE 1896はこれからも、その魅力を暮らしに寄り添うかたちでお届けしてまいります。

