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MERINO WOOL — A TO Z

ウールのことが
少し詳しくなる
「メリノウール A to Z」

あたたかい、やわらかい、それだけでは
語り尽くせないメリノウールの奥行き。
26のキーワードを入り口に、
ウール繊維の中で起きている静かな仕事を、
ひとつずつ紐解いていきます。

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P Q R S T U V W X Y Z

  • A

    Absorbency & Adsorption

    吸放湿性

    雨に濡れたり汗をかいた際のメリノウールの働きを教えてください。

    メリノウールは、自重の最大30%の湿度を吸収し、徐々に放出します。吸湿の際は発熱し、放湿の際に気化熱が生まれ温度を下げます。繊維表面はさらっとしており、ゆっくりと放湿することで汗冷えを防ぐ効果があります。衣服内の湿度や肌の表面温度を常に一定の快適な状態へ導く。天然のエアコンと言われる理由が吸湿性です。

  • B

    Breathability

    通気性

    季節を通じてメリノウールの着用が推奨される理由を教えてください。

    高温多湿な環境下でも、低温乾燥の環境下でも、肌と生地の間に爽やかな微気候(マイクロクライメイト)を構築し続けます。ウール繊維のクリンプという縮れにより、生地に多くの空気を保持するためです。また、適度な空隙によって通気性を確保し、繊維自体の吸湿性もあるためムレを軽減させる効果があります。

  • C

    Crimp

    クリンプ・縮れ

    繊維の縮れは着心地にどんな影響を及ぼしますか?

    縮れが空気をたっぷりと含むことで肌面の急激な温度変化を防ぎます。また、細かな縮れは生地に適度なふくらみと肌さわりの良さを与え、軽快な着心地を実現します。また、身体の動きに追従する自然なストレッチ性を衣服に与えるため着用時のストレスが軽減されます。

  • D

    Diameter

    繊維の直径

    ウール繊維の直径(μmマイクロメートル)の違いによる肌さわりの違いを教えてください

    直径30μm以上の繊維は皮膚の痛覚受容体を刺激し、チクチクを感じます。18μmのウールは肌さわりが良く、15μmより細いとカシミヤと同等の滑らかさを実現します。「第二の皮膚」と呼ばれるように、肌馴染みの良さも特徴です。

  • E

    Elasticity

    弾力性・伸長回復性

    ウール製衣服の美しいシルエットを維持し、伸びたり型崩れをしたりを維持するメカニズムを教えてください。

    ウール繊維の繊維の縮れや、ゴム状架橋構造が、繊維の弾力性や伸びても戻る性質を付与します。Tシャツの衿や、関節の部分など、伸長に対して優れた自己回復力を発揮し、衣服の型崩れを中長期的に防ぎ、衣服が長持ちます。

  • F

    Fire Resistance

    難燃性

    ウールが安全性の高い素材とされる理由を教えてください。

    発火点が高く、万が一火に触れても燃え広がらずに炭化して自己消火する性質を備えているため、火を使うキッチンや、アウトドアでの焚火時も安心して着用可能です。

  • G

    Greasy Wool

    脂付きウール

    刈り取られたばかりのウールには脂分があるのですか?

    原毛を覆う天然の脂分(ウールグリース)は、過酷な自然環境において、雨や雪を弾き、乾燥から羊を守ります。羊の毛を洗う時に採られる油分は「ラノリン」と呼ばれ、肌に直接付ける保湿クリームや化粧品などに利用されます。

  • H

    Hydrophobic Surface

    表面の疎水性(撥水性)

    ウールは湿気を吸うのに、水を弾くのはなぜですか?

    湿気を取り込む親水性の内部構造と、水を弾く疎水性の表面のエピキューティクルが特徴で、水をはじくのに湿気を吸うという相反する性質を実現します。繊維には水分を保持しながら、衣服表面をドライに保ちます。

  • I

    Insulation

    断熱性

    あたたかさを保ち暑さを防ぐ断熱性の高さについて教えてください。

    ウール繊維にはクリンプと呼ばれる天然の縮れがあり、繊維とその隙間に形成される空気の層が外の熱気や冷気を遮断してくれます。空気の層を身に纏うことで、真夏や真冬、または山間部の急激な気温変化に柔軟に対応し、衣服内の温度を一定に保つ役割を担います。緻密に生地を織ったり編むことで、断熱性能を高めることができます。

  • J

    Journey

    トレーサビリティ

    ウール製品はどのように作られていますか?土に還る天然繊維とも言われます。

    ウールは一年に一度、春に羊から刈り取られる天然の繊維です。そのため、生産量が限られており、稀少で高価な製品になります。羊の生育から糸の紡績、縫製までの生産工程の透明性を確保することで、動物福祉を守り、着用者が安心して選ぶことができます。土や海などで繊維が自然に分解されるため、地球にもやさしく、古来より人類に着用されてきました。品質の保証とともに、安心感をお届けするために、トレーサビリティは重要視されています。

  • K

    Keratin

    ケラチン

    ケラチンとは何ですか?

    人間の髪や皮膚を構成するウールは化学繊維にはない極めて高い生体適合性と肌への親和性を発揮します。美容やヘアケアにも使用されます。

  • L

    Luster

    光沢

    極細メリノウールが放つ上品な艶の理由を教えてください。

    維表面のスケール(うろこ)が光を反射し、シルクのように自然で内側から発光するような高級感のある輝きを生み出します。繊維に縮れがあることにより適度に光沢が抑えられ、上品な艶を放ちます。

  • M

    Moisture Management

    水分管理

    衣服内環境を最適化する調湿機能の詳細を教えてください。

    衣服内の湿気を吸収して大気中へ放出する吸放湿により、衣服内を常に理想的な湿度に保つような働きをします。結果的に肌の乾燥を防ぎ、湿気により蒸れる不快さを軽減します。

  • N

    Natural Odor Resistance

    消臭性

    長時間の着用においても臭いにくい仕組みを教えてください。

    酸性・アルカリ性両方の汗のニオイ成分を繊維内部に吸収することで、汗をかいたり数日間着用しても臭いにくく、清潔感ある爽やかな状態を持続させます。

  • O

    Origin

    生産地

    厳選された産地が重視される理由を教えてください。

    徹底した牧場管理と恵まれた気候風土でのみ、繊維が美しく長く、太さのムラがない最高品質の極細メリノウールが安定して育まれるからです。

  • P

    Pilling

    ピリング・毛玉

    衣服の美しさを長持ちさせる毛玉の管理方法を教えてください。

    着用後のブラッシングによる繊維の方向揃えと、連続着用を避けてウールを休ませるローテーション管理により、繊維の絡まりを軽減させることができます。また、ウール100%の製品は、毛玉ができても着用時の摩擦や毛玉取りケアで脱落させることができます。

  • Q

    Quality Control

    品質管理

    高品質を維持するためのアプローチを教えてください。

    原毛の厳選から紡績、染色、製織に至る全工程において、数値化された科学的データと、熟練の職人が持つ鋭い感覚(経験値)を高次元で融合させて品質を統括適に維持します。

  • R

    Regenerative Agriculture

    環境再生型農業

    ウール生産が地球環境にもたらす恩恵を教えてください。

    単に羊を飼うだけでなく、土壌の健康を回復させ、大気中の炭素を地中に固定するリジェネラティブ農業を推進し、自然環境をより豊かな状態へ再生させています。ウールは生分解されて土や海に還る繊維でもあり、地球環境にやさしい繊維です。

  • S

    Scales

    スケール

    繊維表面のスケール(うろこ状組織)が果たす役割を教えてください。

    環境の湿度変化に応じて開閉し、水分の吸収と放出を自動的に行うことで、ウールの「呼吸」とも言える卓越した調湿機能の重要な役割を果たしています。また、スケール表面は水分をはじく性質や、光沢を生む性質もあるため、複合的な役割を果たしています。

  • T

    Temperature Regulation

    体温調節機能

    季節を問わず快適に着用できる理由を教えてください。

    暑い時は水分の気化熱で身体を冷却し、寒い時は空気の層で体温を保温する、生体をまもるための重要な機能を果たします。自然に外部環境に合わせて自律的な温度調整を行います。

  • U

    UV Protection

    紫外線防止

    ウールの紫外線カット能力について教えてください。

    ケラチンタンパク質が紫外線を吸収する天然の防御機構を備えており、化学的な後加工なしで高レベルの紫外線保護指数(UPF)を発揮します。

  • V

    Versatility

    汎用性

    ビジネスシーンからスポーツまで幅広く活用される理由を教えてください。

    高度な温度・湿度管理機能という「実用性」と、洗練された美しいドレープ性という「美観」を兼ね備えており、あらゆる生活シーンに適応するからです。

  • W

    Washability

    洗濯性

    日常のお手入れの簡便さについて教えてください。

    繊維の縮みを防ぐ防縮加工技術の進化により、ウール本来の風合いや機能を保ったまま、家庭用洗濯機での気軽な水洗いを可能にしています。

  • X

    X-Factor

    ウールの未知なる力

    ウール着用が心身にもたらす生理学的な好影響を教えてください。

    衣服内の湿度と皮膚温度の安定により自律神経へのストレスを軽減し、深い睡眠への誘導や心拍数の安定をもたらすなど、脳神経をリラックスさせる力が研究されています。

  • Y

    Yarn Count

    番手

    糸の番手(太さ)が製品の着心地に与える影響を教えてください。

    用途に合わせて最適な糸番手(ばんて)と撚り(より)を緻密に計算することで、強度や生地表面の外観をコントロールします。ウールには一般的に恒重式と呼ばれる番手算出方式が採用されており、番手の数字は太い方から10番→40番→80番→120番と数字が増えるほど細い糸になります。細い糸ほど軽く柔らかな着心地を実現してくれます。質実剛健な着心地が欲しい場合は太番手を採用します。

  • Z

    Zero Waste

    ゼロウェイスト

    メリノウールが究極の「ゼロウェイスト(廃棄物ゼロ)」素材と呼ばれる、物質的・環境的な理由を教えてください。

    100%天然のタンパク質で構成されるウールは、役目を終えて土に埋めれば微生物によって完全に分解され、アミノ酸などの栄養分として大地に還ります。マイクロプラスチックを一切生み出さず、生産から廃棄に至るまで地球の生態系サイクルに完全に組み込まれている、真のサーキュラーエコノミー(循環型経済)を体現する素材だからです。

知れば知るほど、
袖を通す瞬間の感じ方は変わっていきます。
AからZまで、それぞれの一文字に、
ウールという繊維の奥深さが示されています。
自然と羊と人の営みの結晶「ウール」。
歴史に刻まれた想いと時間が積み重なっています。

是非メリノウールに触れて、
その奥深さを味わってみてください。

MerinoWool,AtoZ

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