ニッケを纏う大人たち 。ビジネスパーソンインタビュー vol.02 プロデューサー おち まさと 様

誰もが知る人気番組を数多く手掛け、企業ブランディングやコラボレーション、Webサイトの企画など、様々なジャンルで活躍するおちまさとさん。その活動の場は多岐に渡ります。ファッション業界にも精通し、プロデューサーとしてボーダレスな活躍を見せるおちさんがプロデュース協力した「NIKKE 1896」の魅力とは…?さらに、ご自身もデザインに携わったという、世界に一着しかないスーツ「MAF アニバーサリーライン」の製作秘話までお話を伺いました。

-----おちさんのこれまでの経歴、現在注力されているお仕事についてお聞かせください。

おち様:元々、テレビ番組の企画・演出・プロデュースを手掛けていましたが、10年以上前から企業のブランディングやPR、プロモーションのお仕事をしています。企画やプロデュースがメインですが、ジャンルは多岐に渡りますね。各自治体や保育園、動物園に遊園地など、施設の企画やブランディングも手掛けていますし、企業も様々な業種とお仕事させていただいています。その中の一社が、日本毛織さんですね。

-----日本毛織株式会社との接点、そして「NIKKE 1896」との関わりなど、これまでの経緯をお聞かせください。

おち様:3年前、日本毛織さんとは、本当に良い出会いでしたね。グループ内の衣料繊維部門のブランディングでお話をいただいたのがスタートでした。最初に多くのお話を伺いましたが、まず驚いたのは、僕が大好きなヨーロッパのハイエンドブランドの生地を創っていたことです。ただし、生地メーカーとしてそれを世の中に発信することはできない。その状況は、僕としても悔しい想いがありましたし、どうすれば高品質で高価値であることを伝えることができるのか、考えを巡らせました。それまで、日本毛織さんは生地を提供する側で、当然スーツまでつくることはなかった。そこで、「プロダクトで発信していきませんか。スーツをつくってお店を出しませんか」というお話をしたところ、「完全オリジナルの生地でつくれますよ」と。しかも、一人ひとりのイメージに沿ったスーツがつくれるというお話で、「これは面白すぎる! 」と、直感的に思いましたね。ブランド化に向けて色々とお話をさせていただきましたし、実際に生地を見たいと思って愛知県一宮市にある「ニッケ創作工房」にも足を運びました。大正期からストックされている生地アーカイブは膨大な数でしたね。僕は、スーツを着ない職業というか人生でもあったんです。でも、50歳になるあたりでスーツが欲しいな、という想いが溢れてきて、自分だったらどんなスーツをつくれるかな…というのを想像していましたね。

-----本日お召しになられているスーツは、「MAFアニバーサリーライン」というラインナップですね。糸から選ばれた、世界でひとつだけの生地と伺っていますが、どのような部分にこだわって仕立てられましたか?

おち様:このスーツ、普通はつくれないと思いますよ。まず生地が上がってきた時に、「ホントに思っていた通りになってる。すごい!」というのが率直な感想で、それぐらい難しいオーダーをしましたから。まず一つ目のこだわりですが、このスーツ、そちらから見ると、黒に見えますよね? 実は近くで見ていただくと、迷彩柄なんです。柄としてカモフラージュでありながら、それを分からないようにして欲しいというのが僕のオーダーでした。二つ目のこだわりはこのラインです。「本物のゴールドとプラチナの糸で生地を作って欲しい」というのが僕のオーダーで、かなり研究していただきました。しかも、ゴールドとプラチナなのに、いやらしく見えないように…ということも追加して(笑)。各工程の皆さんは大変だったと思いますが、オーダーした以上、着る側も勝負ですよね。市販されていない生地でつくりたかった僕のこだわりに、見事に応えてくれたわけですから。

-----実際に仕上がりをご覧になられた時はいかがでしたか? 生地からデザインできるオーダースーツというのは本当にすごいことですよね。

おち様:仕上がりはもちろん大満足です。僕のこだわりが詰まった、世界で一着しかないスーツですから。これまでの人生で、ファッションに関してはそれなりに投資してきたつもりです。中でもジャケットは大好きで、腕を通すだけでなんとなくその価値を判断できますが、このスーツは本当に違いが分かりましたね。あまりスーツに詳しくない方でも、腕を通すだけで価値の高さが分かると思いますよ。完全オリジナルの生地からオーダーできることは本当にすごいことです。しかも「NIKKE 1896」は、ある程度のイメージを伝えれば、きっちりと提案もしてくれますから、生地のことはよく分からないという方も安心してオーダーできます。僕の難しいオーダーにも応えていただきましたし、つくれない生地は無いんじゃないかなって思うぐらいです。ぜひ、自分だけの一着をつくって欲しいですね。

-----世界で一着しかないスーツをつくられたわけですが、今後どのようなシーンで着用されますか? また、これからオーダーされる方におすすめのシチュエーションがあればお聞かせください。

おち様:このスーツはシチュエーションも大切にしたいですね。今考えているのは行きつけのイタリアンとかで着てみたいかな。皆さんにおすすめするなら、例えば成人式を迎えるお子さんへのプレゼントにも最適だと思いますよ。特に男性は、子どもの頃プラモデルに夢中になったように、一からモノをつくることが好きな人は多いですよね。細かい自分だけのこだわりにも応えてくれる「NIKKE 1896」は、まるでプラモデルをつくるように夢中になれると思いますよ。家を建てる時は誰もが細部までこだわりますよね。まさにそんな感覚なんです。また、これは持論ですが、スーツは肉体とのバランスが非常に大切だと思うんです。僕がトレーニングやマラソンを続けていることもありますが、鍛えていないとスーツに負けてしまう気がします。たまにスーツを着た時に「似合いますね」と言われると、やっぱりうれしいですね。

-----今後、おちさんがもう一着つくるとしたら、自分用でしょうか。それとも誰かへのプレゼントでしょうか?

おち様:好きな人にプレゼントしたいなと思いますね。それも自分にとって勝負ですけど。
よく「自分は黒しか似合わないんだよね」って言っている方が、実際には他の色が似合うことがありますよね。でも、周りが教えてあげないと気づかない。強引に渡さないと永遠に黒のままなんですよ。「あの人だったらこんな感じが似合うかな」って、好きな人をイメージして、一から提案してつくるのはとっても楽しい作業だと思いますよ。

-----日本毛織株式会社は120年以上に渡り、繊維産業の発展に貢献してきました。今後、この「NIKKE 1896」はブランドとしてどのように成長していくと思われますか?

おち様:日本毛織さんの強みは、今日まで積み上げてこられた120年以上もの歴史です。それは間違いない。だからこそ、「NIKKE 1896」というブランド名になったと思います。今後は、時代を読んだPR戦略をどのように考えていくか。これまで日本毛織さんの歴史にはなかったBtoCビジネスをどうやって成長させていくか。僕も可能な限り協力していきたいですね。

とにかくスーツは奥が深い。そして難しい。毎日着ている方や、たくさん買ってこられた方は、スーツに関するスキルが知らぬ間に上がっていると思います。ぜひ、そのスキルを「NIKKE 1896」で発揮して欲しいですね。世界でたったひとつの、自分だけの一着がつくれますから。

インタビュー2017年12月

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